小さな習慣
【小さな習慣とは、毎日これだけはやると決めて必ず実行する、本当にちょっとしたポジティブな行動。この方法を使えば、すべてのことは、習慣化し、目標を達成でき、夢を叶え、人生を変えることができる。何しろ「小さ過ぎて失敗しようがない」のですから】
とってもかわいい装丁の『小さな習慣』ですが、中身は実にしっかりとした内容の骨太な自己啓発本です。
科学的に実証されたデータを引用し、脳の仕組みからなぜ人は「はじめたことを続けられないのか」を説明し、「小さな習慣」こそが「大きな変化」をもたらすことを説く、潜在意識の法則の本質を解明する本です。
なぜ、「小さな習慣」がすぐれているかというと「脳には新しい変化を嫌い、同じ行動の繰り返しを好む」、という傾向があります。私たちの毎日の行動のほとんどは「習慣化」=「何も考えずにやっている」ことで、脳は「習慣化された行動」が大好きなのです。
習慣化されていない行動をするときには、モチベーションや意志の力が必要となるのですが、これが「何かをするとき」に大きな障害になります。モチベーションは感情に左右されるし、意志の力には決断などさまざまな要素が必要になり、それはとても不安定なものだからです。
それに対し「小さな行動」はモチベーションも意志の力も必要としないし、とても簡単な「目標」なので失敗することなく、「成功」体験を感じることができ、その「小さな行動による成功の繰り返し」が自己肯定感を生み、それが自信となり、繰り返し行うことで習慣となっていきます。習慣化された行動が大好きな脳はこうしてやっと「新しい変化」を受け入れます。
「脳は変化を嫌う」ということは潜在意識の法則本ではよく見るフレーズですが、なぜ嫌うのか?についてとってもわかりやすく解説した1冊です。